田舎暮らしで移住先のおすすめ紹介

田舎暮らしにおすすめの移住先

注目される地方移住

都会の喧騒に疲れ、田舎でのんびりと暮らしたい。今、「地方移住」を検討する人が増えています。
地方移住・田舎暮らしというと以前は定年後のセカンドライフというイメージが強くありましたが、最近は若い人の人気も高くなっています。
また、インターネットの普及により、都会での勤務が必須条件でなくなってきた事や企業の働き方改革などの後押しもあり、自由な生き方を尊重する企業や地方での仕事を積極的に受注する事など総合的に勘案し、企業の地方誘致も新しい形で取り組みが始まっています。
都心へ人口が集中し、過疎化に歯止めが効かなかった地方にとって、地方自治体と政府が取り組む地域活性化・地方へ目を向ける企業・個人が増えつつある新たな局面はまたとない人口減少からの脱却するチャンスです。

東京と地域での暮らし

さて、注目される地方移住ですが、東京での暮らしが長い人にとって、地域での暮らしはどのように映っているでしょう?
「静か」「空気が美味しい」「景色が綺麗」「野菜など農産物が新鮮で美味しい」という良いイメージ。
豊かな自然環境は裏切りません。おそらく想像通り、想像以上に感動するような風景や美しい星空・澄んだ空気など満喫できることでしょう。
一方で地域での暮らしで一番不安に思う事。不便な生活環境です。
東京の暮らしで当たり前に感じている事は田舎では通用しません。徒歩圏内で衣料品・食料品・病院や公共交通機関へアクセスできる東京都心部での暮らしからは想像できないくらい不便な地域があることも知っておこう。山村の集落では車で1時間走ってやっとコンビニ1軒という所もあります。
静かで美しい環境であっても都会暮らしに慣れている方にとっては田舎暮らしは過酷な生活となるかもしれません。不便だからこそ自然が多く残り、人と人がコミュニケーションをしっかりとる=田舎の近所付き合い・助け合いの精神があります。
東京での暮らしぶりをそのまま、窓の外の景色だけ田舎に入れ替えたような…そんな理想だらけの地方移住なんて存在しない事を理解しておきましょう。

都会との比較

都会と田舎では、何もかもが異なります。都会でしか生活をした事がない人にとっては、理想だけでは厳しい田舎暮らしの現実、都会ではありえない、田舎ならではの嬉しい当たり前が存在します。

都会 田舎
生活費 全体的に物価が高い 生鮮食品は安い。既製品は割高な物も。
仕事 求人は多く、比較的賃金は高い 求人が少なく、比較的賃金は安い
インフラ 上下水道・都市ガス 上水道は多くの地域で整備されているが、一部地域では上水道が来ておらず未だに井戸水のところも。下水道はない地域がまだまだ多い。(浄化槽が基本、中には汲み取りも) ガスはプロパンガスが主流
利便性 店舗等の数、交通の便など利便性は高い。 店舗等、数が少なく交通の便も悪い。
子育て 保育園の待機児童問題、学校の受験など人口が多く競争が激しい。 保育園・学校の選択の余地は少ないが人口が少ない分入りやすい。
医療 病院の数も多く、高度な医療機関もある。 病院の数が少なく、場所によっては病院まで遠い。高度な医療は主要都市まで行く必要がある。
総評 何でも揃い利便性が高い反面、人も多く常に混雑している。 公共交通機関が行き届いておらず車での移動が基本的であり、不便。店舗・病院などの数も少ないが人も少ない為、混雑することは少ない。静かにマイペースに暮らせる。

移住するとこんなに得?移住支援制度について

知らない地で始める新生活を応援してくれる移住支援制度。
仕事に関する支援、就農の紹介や体験農業・体験移住、そして移住者への住宅購入や引越し代、リフォームに補助金がでる自治体もあります!
特に、子育て支援制度については取り組んでいる自治体は多い制度ですので、子育て世代の方は必ずチェックしましょう。

【移住支援制度の一例】
多くの自治体が実施している制度
◾移住者へのリフォーム代の助成
◾就業支援・就農支援・起業支援等
◾保育費の助成 ※移住者に限らず
◾耐震工事費の助成 ※移住者に限らず

ユニークな制度・お得な制度
◾移住者に対し、引っ越し代の助成
◾住宅購入費について助成
◾家賃補助・賃貸入居初期費用助成
◾出産祝い金
◾2年間、お米支給など。
◾高校・大学への通学費補助

人気の移住先ランキング

NPO法人「ふるさと回帰支援センター」が毎年発表している「人気の移住先ランキング」。
このランキングで例年上位に入る、人気の高い県があります。2017年2月に発表された最新の移住ランキングとともに、上位に入る県の人気の理由を見てみましょう。

2016年人気移住先ランキング

第1位 山梨県

山梨県の田舎暮らし

ここ3年間のランキングでも1位・2位をキープする、移住ランキング上位常連の山梨県。
人気の理由は、都心へのアクセスが良く、富士山・南アルプス・八ヶ岳など壮大で美しい山々に恵まれた自然豊かな立地!
東京まで特急電車で約90分というアクセスの良さは、見知らぬ土地への移住者にとって魅力的。
移住の下見・物件探しなど週末ドライブで準備が進められる事や近隣に気を使わない別荘地が多数点在しており、移住地としての条件が整っている事がうかがえます。四季折々の山の景色、フルーツが楽しめます。また温泉も多く名湯巡りも楽しめます。


第2位 長野県

長野県の田舎暮らし

2位の長野県も移住ランキングで人気の高い上位常連。山梨県と並び、他の県を大きく引き離しています。別のランキングではあるが、(宝島社)田舎暮らしの本の移住したい都道府県ランキングにおいては平成28年度1位、 就業率・幸福度ランキング等様々な分野でも評価が高く頻繁に上位にランクインする人気の移住エリア。
長野県も山梨県と同じく別荘地を多く抱える二地域居住・週末別荘地としても名高い県です。国内で最も有名で高級別荘地と言われる「軽井沢」があり、長野新幹線によって東京までのアクセスが便利。白馬をはじめスキーのメッカでもあり、ウインタースポーツがしたい方や、雄大な自然の中に住みたい・登山や数多ある温泉を楽しんだりと田舎暮らしの目的を見つけやすいという所が人気の理由ではないでしょうか。
3000m級の雄大な山々を眺めながら、日本一の健康長寿をもたらすライフスタイルも魅力的な田舎暮らし移住地です。


第3位 静岡県

静岡県の田舎暮らし

年々ランキングを上げてきている静岡県。Uターン移住者が多く、若者人気が高まっています。
人気の秘密は過ごしやすい気候。温暖で、冬は東京よりも約2℃暖かく、夏は約1℃涼しいのが静岡。
東海道新幹線の停まる駅がもっとも多く、第二東名高速道路が開通したことで、車での移動もさらに便利に。
日本一深い海から日本一高い山まで。海あり、山あり、川あり、里もある。市街地と自然豊かな田舎までの距離も近く比較的便利な田舎暮らし・移住生活を楽しめます。 富士山を南から望め、東側には温泉・リゾート地・別荘地としても田舎暮らし・移住者に人気がある伊豆・伊東。また富士山麓にも多数の別荘地があり四季を通じて田舎暮らしを楽しめます。

地域ごとのランキング

地域ごとのランキング

さきほどの人気移住先ランキングより上位20県を各エリアごとに整理してみました。
調査対象が東京都で実施されたアンケートということもあり、都心に近いエリアが比較的多くランクインしています。
また、関西エリアを飛ばして中国・四国エリアもランクインしているほか、九州が全体的に人気が高いことが伺えます。

北海道・東北エリア【2軒】
1位 秋田県
2位 福島県

関東エリア【3件】
1位 栃木県
2位 神奈川県
3位 群馬県

甲信越・東海・北陸エリア【5件】
1位 山梨県
2位 長野県
3位 静岡県
4位 新潟県
5位 富山県

関西エリア【該当なし】

中国・四国エリア【4件】
1位 広島県
2位 岡山県
3位 高知県
4位 愛媛県

九州・沖縄エリア【6件】
1位 福岡県
2位 大分県
3位 長崎県
4位 宮崎県
5位 鹿児島県
6位 熊本県

世代ごとにおすすめの移住地

移住希望者の目的や好みによって田舎暮らし・移住地は人それぞれ。
ここでは、独身・子育て世代である若い人、定年退職後のリタイア世代であるシニア層に分けて移住支援制度からみてみたいと思います。

若い人へおすすめの移住地

独身の方、これから結婚する、子育て真っ最中の若い世代。
過疎化に悩む地方自治体では、将来の地域を担っていく若い世代にはどんどん来て欲しいのが本音。
独身世代や子育て世代は移住(引っ越し・物件購入・賃貸)、移住後の出産・子育て・リフォームなど沢山の移住支援制度を用意しています。
移住候補に悩んでいる際は絞り込むヒントになるでしょう。

独身世代に嬉しい制度。結婚祝い金。
また、結婚後も出産祝い金や子育て支援が手厚いと嬉しいですね。

これから結婚する方へお勧めの自治体
◆高知県・土佐町
<対象となる方>
1.土佐町で婚姻届を受理された方
2.他の市町村で婚姻届が受理され、その婚姻届が土佐町に送付された方
3.住民票の記載のため婚姻届を提出した市町村からその通知がされた方

<支給要件>
1.双方もしくは一方が土佐町に住民登録し、婚姻後も引き続き3年以上土佐町に定住する意思を有すること
2.婚姻届の受理日において、夫婦どちらかが40歳未満であること
3.当該世帯(婚姻前の世帯を含む)に対して、土佐町に納めるべき税、使用料、手数料、分担金などの滞納が無いこと

<支給額>
土佐町地区商工会の発行する商品券 100,000円分

結婚後も出産祝い金など、支援があります
【出産祝金】
<対象となる方>
子どもが生まれた方

<支給要件>
1.土佐町に1年以上住所を有し、かつ居住し、引き続き将来共土佐町に居住する意思を有すること
2.当該世帯に、土佐町に納めるべき税、使用料、手数料、分担金などの滞納がないこと

<支給額>
第1子及び第2子     50,000円
第3子以降       150,000円

※詳細は土佐市へお問い合わせください。
※本ページ更新時(H29.12月現在)の情報です。制度が変更・終了・定員オーバー等で終了している場合があります。

まだお相手がいない方にもお勧め
◆岩手県・一関市
一関市では、独身男女の出会いや「婚活」をサポートする「縁結び支援事業」を実施しています。
縁結び支援事業は、▽めぐりあいサポート事業▽縁結び支援員事業▽ハッピーブライダル応援事業-の3つです

•「めぐりあいサポート事業」は、NPO法人ファンスポルト一関に、いちのせき結婚活動サポートセンター業務を委託し、会員募集・登録、出会いの場となるイベントの実施や講座、情報提供などを行います。
•「縁結び支援員事業」は、市民から公募し、研修を受けた縁結び支援員が、結婚希望者の相談や出会いの仲介などを支援します。
•「ハッピーブライダル応援事業」は、いちのせき結婚活動サポートセンター事業に参加し結婚した夫婦、または縁結び支援員の出会いの仲介により結婚した夫婦に、祝い金として10万円を交付します。交付の条件は、市に住民登録して1年以上婚姻関係が続いていることなどです。さらに、市内で結婚式や披露宴を行えば、10万円が加算されます。
※詳細は一関市へお問い合わせください。
※本ページ更新時(H29.12月現在)の情報です。制度が変更・終了・定員オーバー等で終了している場合があります。

シニア層におすすめの移住地

シニア層の受け入れを積極的に取り組んでいる自治体はまだまだ少ない。
移住者にはどんどん来てもらいたいが、税収や将来の人口増を期待して若い人への支援を積極的に行っている自治体が多いのが実情です。
また、シニア層の方も移住先での医療や将来の介護が必要になった際の不安を少なからず抱えている現状があります。
そんな中、健康に気遣っているお勧めの自治体もあります。

◆茨城県・大子町

町が実施する胃がん,肺がん・結核,大腸がん,子宮がん,乳がん,前立腺がん検診,肝炎ウイルス検査,喀痰細胞診検査,腹部超音波検診,骨粗しょう症検診が無料で受けられます。

※詳細は大子町へお問い合わせください。
※本ページ更新時(H29.12月現在)の情報です。制度が変更・終了している場合があります。

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